報 告 |
|
第8回大分緩和ケアの夕べ
日 時 : 平成19年3月28日(水)
場 所 : アステム本社4F 大会議室
参加人数 : 109名
医師 15名、看護師 74名、薬剤師 11名、その他 9名
今回は北九州から外科医であり、緩和ケア病棟の部長である今村先生に来て頂いた。緩和ケアを行う医療者には必要な疼痛管理や症状管理を講演して頂き、熱心な質疑応答も行われた。また、緩和ケアの立ち上げなどにも言及された。癌終末期の症状コントロールについて、種々の病態別に、その治療、ケアなど幅広い講義内容であった。日頃、症状コントロールで困っているであろう事について、実践に即した講義であり、講義後活発な質疑応答があった(文責:山岡憲夫)。
【 講演内容 】
がん疼痛に症状緩和
演者: 今村 秀氏(新日鐵八幡記念病院 緩和ケア科部長)
【 講演要旨 】
1) 緩和ケア病棟立ち上げまでの難題
2) 緩和ケア治療に対する疑問
3) 緩和ケアを立ち上げて
4) 患者さんの疑問と不安
5) がん化学療法
6) 癌化学療法の症状緩和効果
7) 進行再発大腸癌化学療法の延命効果
8) 代替治療
9) がん疼痛治療
10) がん疼痛は他の痛みとは違う特別な痛み
11) がん疼痛治療は予後を左右するか
12) 癌疼痛治療
* WHOの勧告が示すようにオピオイドが最も効果的である
* 癌疼痛に使用する限り中毒にはならない
* オピオイドは早い時期から速やかに使用すつのが望ましい
* 疼痛の評価は患者自身に任す方が良い
* オピオイドに使用制限はない。
13) 極めて少ない日本のオピオイドの使用量
14) 当院の癌疼痛治療の現状
* 入院時疼痛を訴えた患者の早期の除痛率は85%である
* 疼痛のある患者全体での除痛率は90%であった。
15) 入院早期のオピオイド量の変化
16) WHOのラダーを少し変異
17) 癌疼痛治療の注意点
* wind up:我慢すると少しの痛みでもひどい痛みとして感じる
* NMDA受容体は大切である
18) がん疼痛は種々の痛みが混在
19) レスキューの併用
20) 強オピオイドコントロール
21) 強オピオイドが効かなくなったら。
*オピオイドローテーションについて
22) モルヒネ製剤の比較
23) Fentanyl patch効果と副作用
24) Fentanyl patch有用性
25) フェンタニールパッチを開始する前に
26) モルヒネの副作用
27) NSAIDs
28) がん疼痛補助治療
29) 当院における経口ケタラール治療の使用経験
* 経口ケタラールシロップの投与が、骨転移の疼痛に極めて有用であることを述べた。
* 1日食後3回:1回15−25mg投与
19例中11例が著効、有効8例、無効1例のみであった。
**特に、経口ケタラールは体内でオキシケタミンとなるために、これが5倍の効果があり、皮下や静脈内投与より有効である。
30) 各国で使用可能な“強オピオイド”
31) がん疼痛治療のまとめT
32) がん疼痛治療のまとめU
33) 症状コントロール治療:点滴治療
34) 当院におけるOctreotideの治療成績
35) 症状コントロールの発展
* 消化管閉塞、食思不信、不安、うつ、せん妄、幻覚、全身倦怠感、腹水、呼吸困難、便秘、
36) 患者さんが望む事は
37) 緩和治療とは
38) 治療目標
* 積極的に症状コントロールを行って、一時的にも、元気になっていただくように努める。
* 1)良く眠れる事
* 2)痛みが軽減し消失すること
* 3)食事が少しでも食べられる事
* 4)ベットから起き上がって過ごせる事
以上、多くのスライドを用いて分りやすく、詳しく講演された。
=質疑応答=
1)
質 疑:ホスピス医より:ケタラールシロップが4月より、麻薬扱いとなり、経口投与が麻薬の管理上、できなくなったのですが、神経因性疼痛などの場合はどのうよにしていますか。
応 答:我々の病院では、痛みに効果があり、ケタラールシロップが患者さんのためになるのであれば、病院に無理を言って投与している。
2)
質 疑:ホスピス病院の薬剤師:大分県では、麻薬取り扱いになった以上は、経口での投与は無理で、審査に引っかかります。
応 答:私たちは必要であれば、使います。県によって、この取り扱いは異なるかもしれません。
(以上、文責:山岡憲夫)
|
|
|
|
|
|
|
|
|